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仕手株、信用取引が初心者にはリスクが高すぎる件

2022年9月22日

株の初心者は「仕手株」と「信用取引」に手を出すことは決しておすすめできません。

なぜなら、うまく株を売買できなかった時のリスクが高すぎるからです。

もちろん、仕手株や信用取引がどういうものかきちんと理解した上で、効率的に収益を得るために手を出す投資家もいます。

しかし、前述のようなやり方で成功する個人投資家はほんの一握りです。

こちらの記事で「仕手株」「信用取引」についてどういったものか少しでも知っていただき、これから株をはじめる一人でも多くの方にリスクを回避していただけたら嬉しいです。

併せて「仕手株」や「信用取引」がどのように投資家に影響を及ぼしたのか、今話題の「ダブル・スコープ」という例を挙げて紹介します。

仕手株について

仕手株とは?その仕組みは?

巨額の投資資金を用いて意図的に株価操作された株のことです。

特に株価が上がる材料がないのに短期間で株価が急騰している場合は、仕手株になっている可能性が高いです。

仕手株は集団の投資家によって行われることがあります。

この集団のことを「仕手筋」と言います。

仕手筋が特定の株を時間をかけて買い占め、大口の買い注文を入れて意図的に株価を上昇させ、銘柄に注目を集めます。

株価上昇の中、需給が落ち着いたところで仕手筋が一斉に株を売却、すると一気に株価が下がり始めます。

これにより、急騰しているから儲かりそうな株だと高値で手を出してしまった多くの個人投資家が損をする形になってしまうのです。

仕手株を見分ける方法はある?

完全に見分けるのは初心者には難しいですが、一般的に仕手株になりやすい株の特徴として、次の項目が挙げられていることが多いです。

特徴

・株価が安い

・発行済みの株式数が少ない

・出来高が少なくあまり注目されていない銘柄

・新興株

信用取引について

現金や株式を担保として証券会社に預け、証券会社から買い付け金を借りて株式を買ったり(買建)、株券を借りてそれを売ったりすること(売建)を信用取引と言います。

※参照:楽天証券「信用取引とは?

最大で預けた担保の評価額の約3.3倍ほどの取引ができますが、その反面、株価が想定外の動きをした際に自己資金以上の損失が発生し、大きな負債が残る可能性も秘めているのです。

また、信用取引では定められた担保(保証金)率を維持する必要があります

信用で買建てた銘柄の値下がりや売建てた銘柄の値上がりによって出る含み損、担保の値下がりによる担保価値の低下などにより、担保率が一定の比率(最低維持率)を下回った場合、既定の期日までに追加で担保(保証金)を預け入れる必要があります。

これが追加保証金(追証)で、追証が発生することがあるのも信用取引の特徴の一つです。

上記の内容をもっと具体的な数字や事例で知りたい方は、各証券会社のHPなどで具体的に説明しています。

参照:信用取引│株式│SMBC日興証券 (smbcnikko.co.jp)

ダブル・スコープ暴落の経緯と結末

良くも悪くも話題になった「ダブル・スコープ」という銘柄があります。

リチウムイオン電池用の絶縁材メーカーで、韓国子会社が事業を担っています。

韓国の子会社が上場する予定であることから、個人投資家の間では期待値が高まり、非常に注目を集めていました。

有名な投資家インフルエンサーもこちらの銘柄を保有しているとツイッター上に書き込み、その情報を信じたファンは同じ銘柄を買い集めていました。

まさに「買いが買いを呼んだ」状態。

もちろん株価も右肩上がりです。

9/15には年初来高の3,175円という年初来高値を付けました。

しかし、問題発生したのは翌日の9/16です。

韓国のメディアが子会社の上場について「公募価格が予定しているよりも引き下げられる可能性がある」と報道したのです。

これに対して、会社は現在検討中の段階で決定事項ではないと発表。

しかし、仕手筋の売りを契機に投資家達のパニック売りも加わり、株価が値幅制限限界まで下落するストップ安(S安)になりました。

そして連休明けの9/20

当初の予定では公募価格が8万~10万ウォンだったのに対し、会社が正式に発表した公募価格は6万ウォン(約6,000円)と大きく下回ったのです。

これにより、失望売り利益確定売りが更に膨らみ、この日もストップ安で1,979円まで株価が下落することとなりました。

※ちなみに9/21もストップ安で終わっています。

ダブル・スコープで大損した人達の声

連日の売り注文の殺到により、大きな損失を出した方たちや売注文が多すぎて成約ができずに損失を拡大させている方達の悲痛なコメントが掲示板やツイッター上で寄せられています。

一部抜粋したものを紹介させてもらいます。

【19歳・男性・社会人】
先週は信用二階建てで含み益60万あった、でも今回の暴落で含み損現在-80万
明日もストップ安だったら130万くらいかな。
高卒で1年間仕事頑張って車も契約したのにこれは辛い。
辛すぎる。
追証がこわい。
もう信用はやりません、まだ19歳、やり直せる
   

【40歳・男性・YouTuber】
先週木曜日2700万あったけど2日で1000万負けて
最後にダブルスコープで死亡しました。
明日借金確定です。

【年齢不明・社会人・女性】
ダブルスコープが全然約定しない。
今日で3日目。
ただ指をくわえて無虚に増えてゆく楽天証券さんへの負債です

株取引で出した結果がいくら自己責任とはいえ、こういった声を聞くだけで心苦しくなりますね。

しかも、若い人たちが目立って多い印象でした。

国が投資を推奨し、教育にも取り入れていく中で、今後こういった被害者が増えていくのではないか…と懸念しています。

自分に関しても明日は我が身という思いで日々過ごしていますが、まだ幼い自分の娘達が成長した際にこういった投資のリスクを伝えていきたいです。

最後に

仕手株、信用取引がどういったものなのか大まかに説明させていただきましたが、何よりリスクが大きすぎるということが少しでも知らなかった方に伝われば幸いです。

ダブル・スコープに関しても子会社上場という材料があったものの、それを仕手筋に逆に利用され、仕手株化されたということでしょう。

仕手株は極力避け、信用取引は身の丈にあった範囲で行うということが今回のダブル・スコープの件から得た教訓の一つです。

また、ツイッターや掲示板などに特定の銘柄を推奨したりしていることがあるのですが、信じすぎるのは禁物です。

もちろん、純粋な気持ちで紹介しているものもあるでしょうが、自分の立場を利用して自分に有利になるように発言している方も多いのが現実です。

株は自己責任、信頼できる確実な情報(例えば企業の業績など)をもとに売買されることを強くおすすめします。

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Posted by わかば