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株主優待を選ぶ際に着目したい5つの項目

「株主優待」を目的に株取引をされている方も多いでしょうが、皆さんは何を基準にして保有銘柄を選んでいますか?

もちろん特定の優待品が欲しいという理由はあるでしょう。

しかし、それだけで株を購入してしまうのは決して得策とは言えません。

銘柄の選び方や買うタイミングによっては逆に損してしまう事態も起こりうるのです。

今回は株主優待制度に着目して株を購入する際に気をつけたい点について考えていきます。

銘柄を選ぶ際に確認しておきたい項目

①優待品が本当に自分に必要な物か

企業によっては優待品は様々で、非常にお得だと感じる商品はたくさんあります。

しかし、お得感だけで選んでしまうと、実際にもらっても使わずに収納されたまま…なんてことになりかねません。

その優待品が本当に自分が欲しい、使用したいと思えるものなのかしっかり検討しましょう。

また、金券や割引券などの場合は実際の生活で使用しやすいものを選びたいですね。

②企業の経営状態

企業が赤字であったり、業績が悪化したりすると途中で優待内容が改悪または廃止されるということも珍しくありません。

企業を選ぶ前提として、黒字が続いている安定した会社業績が伸び続けている将来性のある会社を選ぶことをおすすめします。

経営状態が悪化していないかある程度確認するためにも「売上高」「営業利益」「経常利益」「純利益」の推移は一度目を通しておきたいですね。

売上高  企業が商品やサービスを提供することにより得られた売上金額の合計。

営業利益 売上高から仕入れ費用や人件費などの必要なコストを差し引いた残りの金額。

経常利益 営業利益から本業以外の収支を差し引いた金額。

純利益  経常利益から本業以外の特別収益や特別損失を差し引きし、税金の支払いを差し引いたもの。最終的に企業に残る金額であり、当期利益などと呼ばれる。

また、企業の総資産に占める自己資本の割合を示した自己資本比率も見ておきたい数字です。

この割合が高い方が財務の安全性が高いといえます。

③株価は割安であるか

株価が割安か割高か判断するのに株価指標を用いるよ。

初心者が抑えるべき株価指標

EPS

1株あたりの当期純利益のこと。1株持っているといくら還元されるかが分かる。

PER(株価収益率)

株価に対して、1株あたりの当期純利益(EPS)の何倍かを表す。

例えば、PERが7倍の場合

→1株当たり利益の7倍の値段が付いているということ。言い換えると投資の回収に7年かかる。

PER(倍)=株価÷EPS(1株あたり利益)

PERが低いほど割安と判断されやすい。

ただし、成長株は人気が高くPERが割高になりやすい

また、業種によって水準が異なるため、同業他社や業態全体の平均と比較した方がよい。

PBR (株価純資産倍率)

株価に対して、1株あたり株主資本の何倍になっているかを表す。

PBR(倍)=株価÷BPS(1株あたり株主資本)

会社がなくなると戻ってくる金額が分かるので、会社の安定性の判断に使われる。

例えば、PBR が0.5の場合

→仮に1株1万円で購入、1株あたり株主資本が2万円だとする。会社が解散した場合、1万円の株価で購入したのに、2倍の2万円を会社に請求できる。

★要するにPBRの数字が「1」以下の時はお得だということ。

ROE(自己資本利益率)

自己資本に対してどれだけ当期純利益をあげているか表す。

ROE(%)=当期純利益÷自己資本×100

★株主資本を使ってより効率的に利益を出せているか判断する指標である。

 一般的に10%を上回ると優良企業だと言われている。

④配当利回りが高いものか

配当金利回りとは、購入した株価に対してどれくらいの配当金が受け取れるか、その利回りを表します。

配当金利回り(%)=1株あたりの年間配当金÷株価×100

優待品だけではなく、配当金をあわせて出している会社も多いです。

配当利回りが高い企業の方がより資産を増やしやすいので、銘柄を選ぶ判断材料の一つになります。

必要条件と権利付き最終日

企業によっては株主優待品をもらうために「1年以上株を保有すること」などと、特定の条件が定められていることもあるので注意が必要です。

また基本的には100株を保有することを条件にしているところが多いのですが、300株、500株とまとまった株数を保有している株主にはより豪華な優待品を送付してくれる会社もあるので要チェックです。

そして忘れてはならないのが権利付き最終日です。

通常権利確定日の2営業日前なのですが、この日までに株を保有していないと株主優待をもらうことはできません。

企業によて権利付き最終日はバラバラなので間違えないようにしましょう。

欲しい銘柄はどのように調べるのか

四季報などの情報誌やインターネットのサイトなど様々な媒体があります。

その中でも最新のデータが確認でき、複数の条件で銘柄を検索できるスクリーニング機能があるサイトがいいでしょう。

例えばYahoo!ファイナンスや各証券会社のサイトなどは業績やチャートをまとめて確認できるので便利です。

もちろん個人のサイトで優待品を紹介したものなども参考になりますが、株価や指標が購入した時点のものになっていることが多いので、最終的には最新のデータをもとに購入判断するように注意してください。

購入するタイミングは大事

一番避けるべきなのは権利付き最終日間近で株を購入してしまうことです。

権利付き最終日が近付くと優待目的の投資家達はほとんど購入している状態なので、株価が割高です。

逆に言えば、権利確定日を過ぎるとある程度株を売ってしまう層がいるので、購入タイミングの一つと言えます。

※ただし、この場合次の権利付き最終日まで長期間保有しておく必要があります。

もう一つは地合いが悪い時に株価が下がったタイミングで購入する手もあります。

※しかし、この場合どこまで株価が下がるか判断がつきかねない状況(例えばコロナ流行時)もあるので、株価が底を打って上昇し始めたと確認できた時の方が無難です。

最後に

企業は様々な魅力的な優待品を取り扱っていますが、優待品の内容だけに目を奪われないように注意しましょう。

特に企業の業績や経営状態をしっかり確認しておかないと、最悪優待制度が廃止された上に、購入時より株価が下がってしまった…なんてことになりかねません。

まずは安定した成長性のある企業かどうか、現在の株価で購入するのはお得かどうかを株価指数などを用いてしっかりと見極めていきたいです。

その上で自分が本当に欲しいと思える優待品を進呈してくれる企業を選びましょう。

権利付き最終日や付与条件を事前に確認することも忘れないでくださいね!

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Posted by わかば