主婦が株で稼ぐことはできる?失敗の経験から
投資未経験の普通の主婦が株で稼げるのかしら?
投資に興味のある主婦の方なら、一度はこう考えるのではないでしょうか?
答えはこうです。「株で儲けることはできます」
筆者も3年程前から株を保有しています。
まだまだ未熟者でして現在は利益が出ていない状況です。(むしろ今は大幅なマイナスです💦)
しかし、3年間の株取引の経験を通して、いくつかのポイントを押さえれば利益を出すことができると確信しています。
現在少しでも株に興味を持っている方が、株を持つとはどのようなことなのか少しでもイメージしてもらえるように、筆者の経験を通して得た失敗談と教訓をお伝えしていきます。
株で損する人も多いというし、株取引に手を出すのはリスクが大きいのでは…
株の特徴を理解し、リスクを最小限に抑えよう。
この記事で伝えたいこと
- 株を持つメリット
- 株を持つリスク
- 確実に利益を出すために心掛けたいこと
さて、ここで一つだけ注意して頂きたいことがあります。
それはどれくらいの期間で株を保有するのか(例えば、1日で株の売買を完結させるのか、中長期的に株を保有するのか)によって、メリット・デメリットの内容が異なってくることです。
筆者は株を始めた当初、短期間でのトレードで利益を日々重ねていくことを目指しました。
しかし、1日に利益を上げる事を目指すと、パソコンの前で値動きを監視し続ける必要があります。
まだ子供が小さい筆者には常にパソコンに張り付くのは困難な上、値動きが常に気がかりになってしまい、精神衛生上にも良くないと判断しました。
そこで筆者は、長期的に株を保有して利益確保を目指しています。
今回は長期的に株を保有するという前提のもと、話をすすめていくよ!
株を持つメリット
株主優待
株主優待とは、一定の株数以上を保有している株主に対して、企業が物やサービスをプレゼントする制度のことです。
回数は年に1~2回程が一般的ですが、株主優待制度が無い会社もあります。
条件として、「権利確定日」に必要数以上の株式を保有していることが条件です。ただし、権利確定日の2営業日前(権利付き最終日)までに買い付けの約定が必要です。※権利確定日は会社によって異なります。
内容は自社製品や自社の商品・サービスに対する割引特典が多いです。
私が以前保有した不動産会社の優待ではお米券を配布するというものがあり、自社には関係ないユニークなものを扱っている会社もあります。
優待制度は多種多様な為、これだけを目的として保有している方も少なくないようです。
我が家も優待目的で保有していますが、下記の投稿で紹介していますので興味のある方はご覧ください。
配当金
配当金とは、会社から株主へお金を分配することです。
株主優待同様、「権利付き最終日」までに株を保有しているのが配当金をもらうための一般的な条件です。
配当目当てで投資をする方は、配当金の権利を得たあとに一度株式を売って、次の権利付き最終日までに再び買いつけるという手段をとることもあります。
購入時の株価に対して1年間で何%の配当金を得られるか示す数字である「配当金利回り」が配当金の分かりやすい指標となります。
※配当金利回りは、証券会社のサイトやYahoo!ファイナンスなどの各サイトで調べる事ができます。
業績がいい会社でも配当金が少なかったり、実施していないこともあるのでしっかりチェックしてね!
売却益の獲得
株価は日々推移するので、保有する株式が買った値段より値上がりすれば、売却して利益につなげることができます。
多くの投資家がこれを目的に株式を保有しています。
株を売買する判断材料として「テクニカル分析」や「ファンダメンタル分析」などが用いられます。
テクニカル分析:過去の値動きをグラフ化したチャートを使って相場を分析・予測する手法。
ファンダメンタル分析:企業の財務状況や業績をもとにして、企業の本質的な価値を分析する手法。
それぞれの分析方法を用いるには専門用語や幅広い知識が必要になってきます。
他の投資家と同じような判断材料で売却益を得たい方は、ある程度勉強されることをお勧めします。
ただし、難しい分析ができなくても、株価が割安になっている時に購入さえできれば売却益を得られるチャンスはやってくるのではないでしょうか。
買うタイミングと売るタイミングを極めることが「確実な」方法なのです。
株を持つリスク
世界情勢の変化による影響
株価は世界情勢の変化により大きく影響を受けます。ここ数年で一番分かりやすい例は、コロナの大流行です。
日経平均株価のチャートを見てもらうと分かる様に、日本で大流行しはじめた時期に景気後退が懸念され、大幅に下降トレンドに入っています。
日経平均株価:日本経済新聞社が東証プライムに上場する企業の中から業種などのバランスを考慮して選んだ、日本を代表する225社の平均株価。株式市場全体の大まかな値動きを把握することができる。
このように株を所持していると、避けられない大きな世界の変化に見舞われて株価下落の影響を受ける可能性があるのです。
企業の業績の落ち込みや経営方針から受ける影響
企業は年間の経営計画書を出して目標数値を株主に提示しますが、決算ごとに業績の数値が目標数値より大幅に落ち込むと、株主の失望売りが生じて株価が下がります。
また次の2つの事象でも株価が下がる傾向があります。
①増資による影響:増資とは会社が新しく株式を発行し、投資家からお金を集めること。これによって発行済み株式数が増えるため、希薄化が懸念されて株価が一時的に下がることがある。
②MSワラントによる影響:MSワラントとは、市場に出回っている株より安くお得に買える権利を発行して、お金を調達する方法。急激な希薄化が起こってしまう可能性があるため、投資家達に警戒され、企業がMSワラントを発表しただけで株価が急落する。業績が悪かったり、財務の安全性が低い企業は、公募増資や銀行の融資ではなくMSワラントに頼るケースが多くある。
筆者が現在保有している株も①の公募増資によって下降トレンドに突入し、痛い経験をしました。
失敗談のコーナーで詳しくお話しするね。
企業の不祥事発覚等による影響
取り扱う商品のデータ改ざんなど、企業の不祥事があった際も株価に影響を及ぼします。
企業によっては大きく株価が下落しなかった稀なケースもありますが、ここでは極端な例を紹介します。
グレイステクノロジー(株)は内外メーカー向けの産業機械マニュアルの作成などを特色としており、東証プライムに上場する会社でした。
この会社は売上が横ばいだったにもかかわらず、投資家に対して会社が成長しているように見せるために売上の前倒し計上と架空計上という不正を行っていました。そのことが要因で第2四半期報告書を期限までに提出できずに、最終的には2022年の2月28日をもって上場廃止となることが発表されています。
2021年末までは4000円代と右肩上がりだった株価が、問題発覚後は18円まで株価が下落し、上場廃止に至っています。
上場廃止になるとは?:株式市場で取引が出来なくなってしまう。(廃止決定後から整理銘柄に指定され、約1ヵ月後に廃止される)。ただし、議決権や利益配当請求権などの株主としての権利は失わない。取引相手を自分で見つけて、売却も可能である。
上場廃止になっても再建・再生の見込みがある会社は株価が暴落しないケースもある。
わかばの失敗談
2021年の6月に㈱フェローテックホールディングスという会社の株式を購入しました。
半導体ウエハや半導体設備向け部品の製造を特徴としていて、業績は右肩上がりの会社です。
当時半導体不足が話題になっていて、半導体関連株は注目されており、株価も右肩上がりに伸びていました。
ところが、会社が設備増資のために公募増資を発表すると株価は下降していき、ピーク時の株価から現在まで2000円程下落しています。
中国に工場や子会社を多く持つ会社なので、中国での電力問題やコロナ流行の懸念要素での影響もあるでしょうが、増資が原因で株主達の売りが優勢になったのが一番の原因ではないかと筆者は考えています。
ピーク時は70万円以上含み益だったのが、現在は100万円程の含み損に😥
株価は下がりましたが、設備増強のための増資であったため、今後業績の拡大に伴って株価も戻していくと予想しています。
また、次の材料も筆者がこの株を長期で保有している理由です。
・東証スタンダード市場から東証プライムへの移行が期待されている。
・中国子会社4社が上場予定である。
・配当金は増加傾向である。
それにしても売るタイミングを早く設定していれば、確実に利益は取れていたね!
株取引で利益を確実に出すために
3年間の株取引の経験や失敗から、利益を出すために必要なポイントを考えてみたよ!
最低限の知識は身につけておこう
株で利益を出すためには、株取引の仕組みや購入方法を理解しておくのは大前提です。
また、チャートの見方や最低限の専門用語の意味も理解しましょう。
「割安な株価」で株を購入する…と言うのは簡単ですが、判断基準が必要です。
この時役に立つのが「テクニカル分析」や「ファンダメンタル分析」における指標です。
どういった指標があるのかだけでも学んだ上で株をはじめていただけたら売買の判断がしやすくなります。
もちろん全ての知識を把握した上で始める必要はないですが、株取引を行いながら様々な知識を増やしていくと、より効率的な資産形成が可能になるでしょう。
◆株式投資の基本を学びたい方におすすめの本
筆者が株の勉強をしはじめた当初に呼んだ本です。
2014年に初版が発行されているので、最新の情報はありませんが、「株とは、株式投資とは何か?」という基本的な知識から学びたい方にお勧めします。
テクニカル分析やファンダメンタル分析に関しても噛み砕いた言葉で丁寧に説明しており、知識だけでなく「投資をする上での考え方」も身につきます。
まとまった資金の準備を
日本では100株単位での売買が基本ですが、現在は1株から購入できるサービスを提供している証券会社もあります。
株を初めて売買する方は、こういったサービスを利用して練習してみるのもいいかもしれません。
ただし、ある程度の売却益を得たい方はまとまった資金を準備しておくことをおすすめします。
資金が多ければ多いほど得られる売却益の額も大きくなってきます。
また、資金は自分の余裕範囲内で、常に情報収集を怠らずにリスク管理をしっかりするように注意してください。
気になる銘柄は監視しておく
自分の持ち株の情報を監視しておくのはもちろんですが、気になる銘柄があれば併せて監視しておくことをお勧めします。
いくつかの値動きを長期的に監視していくことで、どういう状況で株価が大きく動くのかなどのパターンが見えてくることがあります。
また、監視していた銘柄の企業から大きなニュースが飛び出してきたりすることがあるので、それが購入するきっかけにつながることもあります。
一般的に最初株をはじめる際には、自分の興味がある分野や理解できる分野のものが良いと言われています。
他人からの情報に踊らされない
株を売買して行く上で情報収集は絶対欠かせません。
情報を集める際にネットで掲示板を閲覧する機会があるかもしれません。
個人が発信している情報には自分が知らない有益な情報もあります。
しかし、その反面で真偽が定かでない情報もあふれ返っています。
情報を得る媒体は会社の公式HPや新聞など、信頼性の高いものを自分でしっかり判断して選びましょう。
売買する際に自分の基準を決めておく
筆者の失敗談を見てもらうと分かる様に「売るタイミング」はとても重要です。
例えば「何%株価が上がったら株を売却する」というようにマイルールをしっかり決めておきましょう。
短い期間で利益を確実に上げるには、基準となる上昇率が大き過ぎない方が確実な利益につながります。
※ただし、株を売買する際の手数料や売却益にかかる税金があることも踏まえておきましょう。
また、グレイステクノロジーの様な例もあるので、似たような事態が起きた場合にどこまでの損失までなら許容できるかもしっかり考えておきましょう。
「損切り」は大事と言われる株の世界ですが、予想しない出来事が起こった際に危機管理能力が必要になってきます。
損切り:損失を抱えている状態で保有している株式を売却して損失を確定させること。
最後に
「株は余裕資金の範囲内で自己責任、自己判断で行う」投資家の間では教訓としてよく言われます。
なぜなら中盤で説明させていただいたようように、様々なリスクを伴うからです。
最近よくテレビでも耳にしますが、他人にお金を預けたりする投資の話には要注意です。
株で稼ぐことはできると言いましたが、簡単にノーリスクで100%利益を得られるということは無いと思って下さい。
リスクを念頭に置いた上で、最小限にリスクを抑えつつ、確実に利益を出すことを目指しましょう!
筆者の持ち株の状況についても随時報告していくね!
何かの参考にしてもらえると嬉しいな。